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台湾・福湾のカカオ豆、初めての船便コンテナ輸入記録。

2017年に福湾のウォレンさん一家と出会ってから、その鮮やかな風味はもちろん、持続可能な農業や環境への取り組みにも刺激を受けてきました。
食や美味しさへのこだわり、人や土地への想いや方向性などの価値観が似ていることもあって、「RICOは両親の違う妹だね」と表現してくれるウォレンさん。

自分もいつかクラフトチョコレート/BEANtoBARが作りたい。その時は福湾のカカオを使いたいと思ってきました。
その考え方自体は自然なことですが、それを実現するということは、私にとって想像以上に長い旅路の始まりでした。


はじめて同士の船旅。

私たちにとっても、福湾チームにとっても、「船便コンテナによるカカオ豆の輸出入」は初めての経験でした。

いつ、どのタイミングで、何をすれば良いのかもわからない手探りの状態からのスタートで、近況報告・情報共有をする日々が続きました。

私は検疫の事前相談に足を運ぶことからスタートをしました。

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空港第2ビルから、検疫相談がある貨物地区へ。地下通路には誰もいない。
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貨物地区へやっと出ました。
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手荷物検査を受けて、相談へ

その後は調べては問い合わせ〜の繰り返しの日々でした。
輸入の経験がある先輩方や友人に話を聞いたり、各方面の業者さんに見積もりを取ったり、規模感がわからずに大手のフォワーダーの方とやり取りしてしまって失敗したり。

福湾さんのチーム側でも、日本へ輸出するにあたってのカカオ豆の検査や各種手配があり、福湾チームのAudrey, Aurita, Arthurにも本当に感謝です。

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福湾さんにて選別の様子。
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お豆の準備も大変。

そして、沢山の写真と共に「カカオ豆の発送が完了した」との連絡が入りました。

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この写真には、”カメハメハ!” とコメントが。ウォレンさんご夫妻は日本の漫画が大好き。
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ジャストサイズのトラック!この手配も大変だったかな…?
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ウォレンさん・アーサーさん Two thumbs up👍
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お豆のお見送りをするウォレンさん。

そして、まもなく東京港に荷物が到着したとの通知が入り、
植物防疫検査と大型X線検査も無事に終わり、輸入許可が正式に下りました。

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植物防疫検査にて数カートンを開封。

届いたカカオ豆の香りは、果実のように華やか、心癒されるいつもの香り。
海を渡って、よく来たね。と胸がいっぱいになりました。

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足掛け11ヶ月のプロジェクトの無事終了に安堵の表情。
ありがとうございました。

今、こうしてようやく皆さまにお届けできること、とても嬉しく思います。
台湾のチーム、日本のチーム、支えてくださった皆様に、心から感謝です。

書いてみて、物語の終盤のような気持ちになりましたが、
みなさんに、最高の素材を味わっていただくため、
素材が届いたここからが始まりでもあります。

クラフトチョコレート/BEANtoBARチョコレート作りについては、また記事をアップできたらと思います。アウトプットに少し時間がかかってしまう私ですが、よろしければ、ゆるりとお待ちいただけたら嬉しいです。